スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ヤスと悠太・・の巻





「お~い・・・ヤス・・、聞こえるか?そろそろ始めようぜ・・時間が無い。」

「悠太・・オレ、やっぱ、痛いのはヤなんだよ・・。それにこんな猿芝居、やってらんね~し!」

「あのな、ヤス。それがお前のお役目ってもんだろうよ。そのためにわざわざ降りてきたんじゃねぇか。忘れたのか?」

「・・・忘れるもんか。忘れられる訳が無い・・。出来りゃ早く戻りたいんだよオレだってさ。・・だけどマリーのことを思うと、せめてもう少しだけでもいっしょにいてやりたいんだ・・。判るだろう?」

「・・まあな。気持ちは判る。お前の母親と名前も同じ、顔も性格も瓜二つでそっくりだしな。だから熱上げてんじゃねえって言ったろうが!お前の優しさがこれ以上蔓延ると、この世界も持たねえんだ。それとも何か、お言いつけに叛いてこの世をお前の楽園にでもする気かよ。」

「そうじゃねぇんだ悠太・・。痛いのがイヤなんだよ・・。だってよ~、手に釘、打たれるんだぜ?それであんなもん背負ってあの丘までだなんて・・聞いてねえしよぉ。」

「・・判ったよ。釘は丘の上に着いてから打つように手配しとく。だから・・」

「ふざけんなよっ!後だろうが先だろうが、手足に釘打たれてのた打ち回ることには変りねぇじゃん!」

「だからさ、オレが先に仕掛けるって言ったろ?ヤスが召される瞬間まで、オレだって苦しみ続けるんだよ!・・・死ねねんだよ、自分の意思じゃ・・オレだってな!」

「・・そんなの判ってるさ、悠太!・・だから何とか止めに出来ねえか?・・頼むよ・・」


「ヤス・・。後ろの窓から外を観てみろよ・・村人をな。そしてあの目を見てみろ。虚ろでゴク淡い自我しか持たない、自分のことも満足に把握できない連中だ。ちょっとだけ目覚めた奴らもいるが堕落して金儲けだ、宗教だ、挙句にゃー帝国だと、哀れなあの連中を奴隷替わりに・・いや、奴隷そのものだろう?、違うか?連中の自我を・・魂を身体の中に開放してやりたいだろう?お前はそのために遣わされたはずだ。インドで一緒に苦行したのを忘れたのか?チベットで誓いを立てたろう?あの時、全てを思い出して完全に覚醒したはずなのに、何で今になって怖気づくんだよ!」

「・・そんなこと、悠太に言われなくたって判ってるさ。オレとお前は霊的双子だからな。13人の中でテレパシーがフリーで通じるのはオレたちだけだ。でもさ~、痛いのだけはイヤだ!イヤなんだよ!」

「そうかよ・・ヤス。お前がそのつもりなら予定変更してもいいぜ。・・その代わり・・当然だがマリーも姿を消され二度と会えないだろう。お前は単なる裏切り者になり、天への帰還は認められないだろう。俺といっしょに辺土界を彷徨う雑多な魂に・・」

「・・判った!・・判ったって!・・もう言うな!悪かった・・許してくれ悠太・・。お前が一番苦しんでるってことくらい判ってたんだ。もう限界だってことも判ってた。重いんだよ、この身体が・・。目を患ってるおばあちゃんを癒し、飢えてる子供たちにパンを与え・・でもその度に身体が重くなってきてんだ。この鈍重な世界に馴染み過ぎたんだよ・・。だから時間が無いってことくらい、オレにも判ってるさ。」

「ヤス・・済まないな・・。俺だって代わってやりたいと常々思ってたんだ。でも、お前にゃ俺の役は出来ないだろう?俺は裏切り者として名を刻む代わりに、最後まで苦しみながらも現世を魂に転写して戻ると・・それを許諾し、許されてここに来たんだ。これからが俺達の本番なんだよ。さあ、連中の自我を解放してやれ!」

「・・判った。もう大丈夫だ。でもマリーにはもう一目だけ、会いたかったなぁ・・」

「馬鹿野郎!・・もう世俗な想いは捨てろ!・・あ、もう時間が無いぞ。さあ!」

「・・判った。有難う。愛してるよ、悠太・・」





「さあみんな揃ったところでそろそろ食事にしよう。主に感謝の祈りを・・・。」
「さっそくで悪いがピーター・・そのパンとワインの入ったコップを取ってくれないか?・・いや、待ってくれ、ポール。さっきちょっと風に吹かれてしまって喉のとおりが悪いからワインを多めに注いでくれ・・。ところでジョン・・。マザー・マリーは元気にしてると伝えてきたか?・・何っ?ジョン?・・知らない?!知らないって言ったのか!こら、知らにゃい?なんて絶対に言わせないぞ!・・・それじゃ・・(アレ?何だったっけか?・・悠太!オレ何、ゆうたら良い?・・クソッ!通じん!)・・・じゃあ、(もう・・・・なるがままだ!)食事は終わり・・散会だ!」


「(おい#ヤス・・違うだろ!・・グッダグダじゃねえかよ全く、もう!・・シナリオ、ちゃんと覚えとけってんだよ・・こんニャロメ!)」


「(・・・大体・・猿の芝居じゃ無かったし・・・にゃん♪)」









 獣道の次だけに!・・へんてこな小話・・でした。林檎不足で恐縮です・・
スポンサーサイト
プロフィール

NSY3

Author:NSY3
 何でこんなに判らんことが多いのかが良く判らん!その判らんことの答えを探して旅に出たつもりが、その答えも見つからんうちにもっと判らんことの答えを探す旅に出ることになっちまったい・・・
不徳の致すところでございます♪♪またまたどちらに「おでかけ・・レソか?」今回は夫玉を探しに・・、おっと~!違った、音霊を探しにおでかけレス!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブロとも一覧

aquarians

アギタの神が住む鎮守の森

山田貢司のどこに行くのか?バカボン一家
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。